エアコンは年間を通じて使う頻度の高い電化製品であると言え、同時に電気代も多くかかっているため節約をしたいと考えている人も多いのではないでしょうか？
最近では昔に比べ随分と消費電力が小さくなり省エネ設計になりましたがそれでも使う頻度によっては電気代が多くかかっているのは事実です。

【エアコンの消費電力】
エアコンは他の電化製品と比べどれくらいの消費電力があるのかみてみましょう。
２０型の液晶テレビの場合ですと117ｋＷ、３２型の液晶テレビは68ｋＷ、400～450Ｌ冷蔵庫720ｋＷ、エアコン1787ｋＷとなっており群を抜いて消費電力が高く、電化製品の中でも多くの電気を使うと言われている冷蔵庫と比べてもエアコンは約2.5倍もの消費電力になっています。
このように多くの電気を消費しているエアコンですが、正しい使い方や温度設定、クリーニングの方法などを実践する事で消費電力を抑える事もできるのです。

【エアコンのハウスクリーニング】
皆さんは一年を通じて使用しているエアコンの掃除はきちんと行っていますか？エアコンは液体が蒸発して気体になる時に周りから熱を奪ったり、熱を放出する性質をうまく利用して温度の調節が行われています。
冷房を利用する時には室外機から送られてきた冷媒ガスが室内機の熱交換機で気化する事で室内の熱を奪って熱交換器を冷やします。

このようにして冷えた空気を熱交換器の間に通す事で室内の温度を下げているのです。ここで熱交換器が汚れていると空気と触れる面積が小さくなり、同じ電力を使用してもエアコンの効きが弱くなり部屋を暖めたり、冷やしたりする機能を充分に発揮する事が出来なくなります。その結果として無駄な電力を多く使う事になるのです。
またフィルターにほこりや汚れが付着している場合もエアコンの効きが弱くなり多くの電力を消費する事になります。
さらにエアコンのファンの汚れは風力の低下に直接関係しており、設定した温度になるまでに余計な時間を要し、電力を多く消耗する事になります。

【エアコンのお手入れ】
エアコンはこまめに手入れをする事でカビやほこりから身を守り、電気代の節約にもなります。
家庭でも２週間に１度は掃除機をかけたり、フィルターを水洗いしたりしてエアコンの手入れを行いましょう。
また年に一度はプロに任せて普段は手の届かないエアコンの中まで丸洗いをしてもらいエアコン内部のカビや、ほこり、目詰まりなどを取り除いてもらうとよいでしょう。

【まとめ】
エアコンのクリーニングをする事で年間の電気代は10～30％も安くなると言われています。
またエアコン内の汚れは健康にも影響しますのでぜひ綺麗にして、電気代の節約と健康の両方を手に入れるようにしましょう。