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9.292016
カビ菌で起こる健康被害とは?掃除が大切な理由
現在確認されているカビは8万種類という数で、今後も新しく発見されると考えられます。カビは悪いことばかりではなく、ペニシリンなどの医療分野で利用されたり発酵食品を作るといったことにも利用されます。しかし問題となるのは人体に有害な毒素を作るカビで、カビが作りだす毒素は現在300種類以上存在すると言われています。目に見えないカビから身を守り、健康被害を受けないようにしましょう。
カビとはどんな生物?
カビやキノコ、酵母など真菌類と呼ばれており原生生物に含まれています。カビと言う名称は俗称であり、真菌の中の一部が増殖して目に見える姿となって現れます。カビが発生するには水分、温度、栄養源、酸素の4つが関係しますが、生育しやすい環境は温度20~30℃、湿度が80%で栄養分が存在する場所です。他にも温度が5~45℃、湿度60%でも繁殖していきますが、栄養分となるのは塗装や接着剤、埃や汚れなどです。酸素がなければ発育できない特徴を活かして密封して脱酸素剤等を利用すると発生を防ぐことができます。
カビの代表は白癬菌
白癬菌は高温多湿でアルカリ性の環境を好み、汗や汚れが残った皮膚をそのままにすると危険です。毎日入浴して皮膚環境を弱酸性に保つようにしましょう。
アレルギー反応を持つひとは注意したいカビ
アスペルギルスというカビは、免疫力が低下している時、気管支喘息もしくは肺の疾患がある場合に注意したいカビです。特にこのカビにアレルギー反応がある場合、様々な疾患の原因になることもあります。息切れや呼吸困難を起こすため注意しましょう。
脳炎を起こす危険性もあるカビ
クリプトコッカス・ネオフォルマンスというカビは肺で感染を引き起こし、倦怠感や疲労感、食欲不振、発熱、頭痛などを起こします。仮に脳まで感染が進めば髄膜炎や脳炎を発症することもあります。
古い家屋は注意したいカビ
高温多湿で腐木を栄養源に発育するトリコスポロンは、6~10月に多く見られる夏型過敏性肺炎の原因です。特に古い家屋で日当たりが悪い場合には注意しましょう。
湿気の多い浴室などに発生するカビ
アルテルナリアが原因で引き起こされる気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などもあります。一般的にススカビと言われているカビで、浴室や結露した窓や壁、台所などに発生します。
カビの発生を防ぐには
扇風機を使って風を送ったり、靴箱やクローゼットの扉を開放するなどなるべく湿気がこもらないようにしましょう。カビにとって埃は栄養源ですので溜めないようにすることが大切です。カビは健康な時には体に害はないのですが多量に吸い込んだ場合や免疫力が落ちている時には、感染症やアレルギーの原因となります。カビを発生させないようにまめに掃除をすることや、湿気がこもらないような工夫をするようにしましょう。